Aug 9, 2010

A Researcher

佐藤一郎先生の日記、長年愛読している。理系の先生(本当にわからないのでものすごくざっくりしたカテゴリわけでしょ・・・hehe)なので、95%は何が書いてあるのかさっぱりわからないのですが、妙に癖になって、日参(とまではいかないが、週参くらいか)している。
長年読んでると、大体、書かれることのカテゴリわけがわかってくる、大体以下。

1.研究に関すること。業界の動向。

2.出張。
2-1 学会に行ったが発表がつまらない。こんな研究をドヤ顔でしてるなんて信じられない。
2-2 出張先での街角スナップ(スナップというは失礼か。かなりカメラに通じておられる)。カフェでくつろぐ人々や港風景など。または出張先でみたオペラ。
2-3 学会で出会った学生、その傾向。

3.カメラ。電車。飛行機。・・のシートに電源があったか否か。

4.研究者としての心構え。自助論。

このうち、4が、出現頻度は少ないながらも非常に助けになる。何気なく読んでいただけで、門前の小僧メソッドで、研究するってどういうことなのか、感覚的にわかった気がする。今はこうしてネットでどんな人のプライベート(半プライベート)も読めるけど、昔はできなかったわけで、そうすると、研究者の日常なんて、身内にしかわからないわけで、そうなると、身近に研究者がいた人(つまり子ども)が学者になる、というパターンが多いのはうなずけます。(私の身内には気持ちがいいくらいアカデミック畑の人がいない・・・・)

院に進んだのは、こういった日々の小さな影響の積み重ねだったんだと思う。
先生の日記のなかで、特におもしろくて印象にのこっているのは、でかい科研費をとったら、雑用が増えすぎて閉口。こんなんじゃ、誰も大きな研究をしなくなる。とおっしゃっていた回。あえて(としか思えない)大きなプロジェクトを避けて、細々と好きな研究と教育をしていたほうがいい、って人のほうが実は多いんじゃないでしょうかね。
8/3の回の、論文を読むことはトレーニングだと思って、やらないといつまでも読めるようにならない・・・というのもすごくよかったです。国際学会で、あまりのわからなさに嫌になってしまった私はその学生さんのおっしゃることよーくわかるもん。で、「やらないとできるようにならない」という答えは、もしかして自分だけじゃなく、先生方もみんな、最初は論文読めなかったし、学会発表は理解できなかったってことなのか?と、思わずうれしくなってしまうような内容。

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