May 4, 2013

Sense

ろくに寝ず(わたしにしては)、朝から、山へ逃避!
山は、さかんにウグイスが鳴いていて、いいお天気で、気持ちよかった。
ガッツは、柵越え連発!表情もイキイキしていた。
どちて、打席に立つと、あんなにバットが高くなって殺気だっちゃうのかなぁ。
20年ちかく、やってても、まだ緊張するものなの?2000本ヒット打ってても?
ああやってフンワリ練習してるときは、飛ぶわ、抜けるわ、すごく、いい感じなのになー。

話変わるけど、長嶋さんのことを語った篠塚さんの記事がよい!シノさん、解説もわかりやすくて、でも普通のことだけ言ってる人とは明らかに違うこと言う。落ち着いてるけどただソツがないだけじゃなくて、ほんとに、これはそのまま、現役のときの打席の印象じゃん。一見ソツがないだけに見えて、明らかに普通の人と違う、アウトスタンディングな勝負。(「勝負」が「解説」になっただけ)
アウトスタンディングて日本語でなんていうんだろ、ないよな、辞書にはあるけど、違う…よろしくとがんばってとなつかしいは英語にないのだが、アウトスタンディングは日本語にないわ。言語は文化を背負うものだから、文化と歴史がこれほど違う文化を背負う日本語と英語の間には、ない言葉があって当たり前…だけど…不便…

いろんな個性の選手をみてて、やっぱり、わたしは、パワーヒッターというか、ホームラン型よりも、力や体格にそれほど恵まれなくてもあたまがよくてセンスのある、非4番系が好みだわー、とつくづく思ってて、その代表格が篠塚さんや岡崎さんだわと、2人を、思いだしていた。
センスとあたま。
シノさんの、あの有名な金沢球場の対伊藤智仁の打席、ああいうのが一番痺れる。
ホームランもそりゃ美しいけど、野球のほんとうの醍醐味は…、あ、野球の醍醐味なんてルールもよくしらないわたしが言うか!って感じですけど…わからないなりに、わかるんだよ!(笑)

記事の中でシノさんは、ミスターのかっこよさ、すごさを語っているけど、ミスターといえば「辰っちゃんに代打一茂出してたよなぁ…」くらいしか思い出のない(さすがに世代がね…)わたしにしてみたら、シノさんこそがレジェンドだよ。

つねづね、「センスない頭悪い身体でかいパワーある」系にロマンを感じてやけに推す人たちが不思議で、それがなぜだかわからなかった(なぜ、その人が大成すると思うのかもわからないし、そういうときに自分がなぜ不思議に思うのかもわからなかった)
が、最近、それは、非クレバー系選手に拒否反応を覚えてるのだと気がついた。わたしは、勉強ばっかりしているが、謙遜でもなく、頭がよくない。頭よくない人(大人に限る)に感じる嫌悪感は同族嫌悪なのだろう…

あと、センスね…
直接師事してないがすごくいろいろ教わった先生が、
「そこからは、もう…センスの問題…(自分の指導でどうこうなる問題じゃない)」
と、身も蓋もないことをいい学生たちを絶望させたことがあったが(それ言われたらほんとどうしようもないw)、ほんとに、つきつめていくとなにごともセンスで、これって努力でどうにもならない。
昨日YouTubeで見た(すみません…)松本紳助でもたまたま、松っちゃんが、谷さんのセンスについてメンションしてた。谷さん(ヨシ君さんorヤワラの旦那さんorジャイアンツの谷佳知選手←最初からそう言え)、あるときふと、
盗塁ってどうやるん?
ってチームメイトに聞いてきて(それまで盗塁はする気もなかったらしい)
翌年、盗塁王とった、という話。
センスなんやなぁーって。
盗塁ってモロセンスだもんね、足がはやけりゃ誰でもできるってもんじゃない。足はやい若手ってよくいるけど、それだけだと運が左右するから、盗塁王とるまでは数を稼げない。足と判断と目とセンスだ。

だからこそ、我々下々の民は、センスの塊みたいな選手に憧れるのだ、シノさんや、岡崎さんに(2人とも現役とっくに終えてるけど、そういう人はやっぱり消えない)。
センスのある人が言うこと、書くこともまた良くってさぁ、シノさんの記事も、
解説もいいし、岡崎さんの二軍監督着任(?)の所信表明も、一見ソツなく、ありがちな前向きなメッセージに見えて、心に残る、人を唸らせる文章だった。(まさか、球団のゴーストライターが叩き台作ってたりしないよな…それならそれでたいしたものだわ) ("2軍"ならではの哀愁、悲壮感がうまく織り交ぜてあって感心した)
で、今、ビリビリくるようなセンスを感じる現役の選手、あまりいないけど、それは、おそらく、わたしが年取って、感性が鈍ったせいだとも思う。岡崎さんや篠塚さんが完成しきってベテランで現役も晩年の頃、わたしはちょうど感性MAXの10代、高校生くらいだったから、ちょっと見て、わかったんだと思う。たぶん、今だって、プロの世界だもん、当然センスの塊はゴロゴロいるんだろう。たぶん、見えないだけで。

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