Mar 12, 2024

Metropolitan Government Cat

百合子センパイへ
私の猫、胸に東京都マークがついてるんですが
広報活動などに使っても良いんですよ
(猫の出勤は完全NGですが)

 

単純作業の仕事中に、ここ数日、ドキュメンタリーを流し見ている。日本の、ちゃんとしたやつ。お涙頂戴系のアレルギーなので、いつもは刑務所とか若者の貧困とか、トー横グリ下とか、覚醒剤とかを見ているが、うっかり、赤ちゃんポストに入れられた少年と里親さんのドキュメンタリーを見て号泣。
職場内リモートワークしていたがどうしても誰かに話したくて、人を探してまであちこちでこの少年の話をして歩いたのであった。

落ち着いた優しい里親のお父さんが
“(少年が幼児の時に里子にむかえて、)天使が来たと思った。かわいがって育てようと思った” 
とか言うの。
お母さんとは、子ども食堂で出すカレーを試作して
“中辛を入れたからちょっと辛いね”
とか言いながら仲良く食卓を囲むわけ。
こんな普通に平和なことないじゃん…
奇跡の平和だよ…(号泣)
こうのとりのゆりかごのドクターと看護師さんも出てきたんだけど、ただ静かに当時のことをポツポツと話してるだけなんだけど、いろんな思いがあって、言えることの影に100倍の言いたくても言えないことを抱えてそうな感じ、そんな中で少年の成長を本当に喜んでいるのがよく伝わった。


そしてこの少年がすごいのは、預けられた時に着ていた小さな服や靴を大切に保管していて、それらを宝物だというのよ…(また泣く)
ステップファミリーって海外では実によくある話だが日本だとうまく行くケースが本当に少ないって聞く。この子のケースも超レアだからこそこうやってドキュメンタリーされたんだろう。こういうことに関わる人にはすごく励みになる内容だと思う。

あとやっぱりドキュメンタリーで確実に衝撃なのは引きこもり系。何十年も引きこもった人の社会復帰への道のりみたいなやつは壮絶。こういう人の”自分もみんなと同じように本当は働きたいんだ” って気づいてもがいていく様なんか、ほんと応援の気持ちしかでてこない。

ドキュメンタリーの定番(?)ホストクラブの売掛問題や闇バイト、入管関係とかも勉強になった。しかしドキュメンタリー班(?)ってほんとに世の中に必要な重要な仕事だよなぁ…。
昔、大学で、ドキュメンタリーの研究をしている先生がいて、作り手の思うツボにならないように?意のままに操られないように、クリティカルな視点をつねに持ちたまえみたいな授業があったが、その甲斐もなく作り手の思うツボにしっかりはまって、泣くシーンすべてもれなく泣いている私であった。

いやほんとにさまざまな社会問題に正面から向きあってドキュメンタリーにしている人たちは真のジャーナリスト。マッドリスペクト。

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