Apr 15, 2010

"Researcher"

妙齢の女性に向かって、「将来はどうするんですか?」「これからどうするんですか?」という質問はタブー(地雷)なので、誰にも(親にさえ)聞かれなくなって久しいのだが、私はこの4月に院に入ったので、それはそれで当然ながら、この先どうするつもりなのか、仲間たちや先生たちから、今後の計画を異口同音に聞かれるのである。

私は国際理解教育をやりたかったので、教員養成系の大学を選んだ。なので、学生は「教師か、その他」って感じの選択肢のようだ。学校について、ほんとにいろいろ新鮮な驚きがある・・・。私は高校でてすぐは、お嬢様短大(場違いもいいところ)に行ったのだが、ほんとに、一年浪人してでも、国立に入っておくべきだった・・・とすごく後悔した。私は、高校の一年間、日本にいなかったので、そのぶんいわゆる受験勉強が遅れており、国立なんて最初からあきらめていて、受けもしなかったのだ。そして、上智に行きたかったので、とりあえず英語と国語で受けられる上智の短大に入って、あとで編入しようと思っていたのだが、ここで、勉強のおもしろさが全然あじわえず、お金もなかったし、進学しなかった。かつ、短大卒だと一般職しか応募ができないようだ、きっと私事務は向かないだろう、と就職もしなかった。そして、フリーター生活がなし崩し的に始まり・・・。ああ、ここ、私の人生の最大の失敗、黒歴史だなあ・・・そしてここでのロス(学位のロスw)を取り戻すために、働きながら通信の大学を出たのだ、しかも六年もかけて・・・ここでさらなるタイムロスが。気がつけば、ストレートマスターと十歳くらい年が離れているのだ。

で、話もどって、将来を聞かれると、「博士まで行きたいですが、借金(教育ローンや返済型奨学金)がかさんでいくのがツラいです」と答える。で、いろいろ話していて気づいたのだが、私はどうも、「研究者以外の仕事をしている人は、研究者になれなかった人」だと思っているようで(笑)、「研究者なりたいですか?」と聞かれると、「あたりまえじゃ~ん!なれるものならみんななりたいでしょう?」などと答えて「いや、そんなことないと思います(笑)」といわれたりしている。
そういえば、10年以上昔から、東大の子が自ら好き好んで就職活動するのが不思議で、「なんで東大なのに教授にならないの(なろうとしないの)」と聞いては、「なりたくないから」みたいな答えに納得いかない思いをしていた(笑)。
この思考は、お塩の名言「お前らの彼女は、みんな、俺と付き合えないからお前と付き合ってるんだよ」というのに似てる。お塩の場合は、俺至上主義、私の場合は、研究者至上主義だ。
まあ、今から自分が大学の教員になれるとは思わないが、学校とか教育とか研究とか、そういう領域でなんらかの仕事につき、心静かに生きていきたいものだと思う。

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