Nov 3, 2023

Sign

アスランちゃん(今年2月に他界、享年推定18歳)は、闘病が長かったため、私は10年近くもの間、

1.亡くなって半年経ったら、また生まれてきて一緒に暮らしてほしい

2.どんな毛皮でも男の子でも女の子でも良い。

3.でもその時、アスランちゃんってわかるサインを出して欲しい。


言い回しは違っても、この3点についてはブレずにけっこうしょっちゅう伝えていて、病気がわかったころは、長生きしてくれると思えず、なのでそれからけっこう長い間しつこく言い続けた結果になった。

でも、亡くなってわりとすぐに、

“18年も生きてくれて(しかもその半分以上を闘病しながら…)、かつ、ヒト1人を更生させ(別にそこまで悪かったわけじゃないけど…アスランちゃんと会って真面目に勉強するようになり、アスランちゃんが病気になったら必死に働くようになった)、さらに、険悪というわけでは決してないけどそんなに仲がよいわけでもないうちの家族(両親と私)に、アスランちゃんは何年にもわたって家族で過ごす楽しい時間をくれた。

もう、これは猫としてかなり徳を積んだ。アスランちゃんはもう、猫に生まれかわることはないだろう。アガリだ”

と思って、そのひらめきに我ながら深く納得していた。

よく、亡くなって49日までは足音がするとか、同僚からは、かなり近年、カーナビが勝手に案内するからその通り行ったら猫のお墓のお寺だったという話を聞いたりしてたが、そういうこと(気配を感じるとか)もいっさい、なかったし。

おまけに、亡くなってほんの数日後に、すごーく元気いっぱいの楽しそうな子犬の鳴き声で目が覚めて

“アスランちゃーん、わんちゃんに生まれ変わったの?!わんちゃん好きだけど、私の生活スタイル的に、難しいよぉ〜”

ということがあった。

そんなことで、毎日つくづくつまらない、でも不安や心配のない、でもやっぱりつまらない、猫のいない日々を送りつつ、細々探している引越し先はいちおう、今後なにがあるかわからないから念のためペット禁止のところはNGねと営業さんに約束したりしつつも、ちょっと、異次元に辛かった最期の日々を思い出すと、とてもまた新しい子を探す気にはなれなかった。もう生まれ変わらないだろうと思ったのがやっぱり1番大きい。18年も(私の強い希望で)長生きしてくれたら、半年ではなくもっと長く休む時間が必要だろうし。

前、保護猫のいる喫茶店に連れてってくれた元同僚が、先日、里親募集の子猫たちが来た(その喫茶店に)とのことで写真を送ってくれて、”あー、この子、可愛い!見たいー!”と気軽にちゅーるでももって出かけることにした。

本人(本猫)と会って、ビビっときた!(一目みて、この子はアスランちゃんの生まれ変わりだ!みたいな…)と、いうことは特になく、まあもちろんかわいいんだけども、なにせよちよちでバブバブだし(アスランちゃんは出会った時すでに成猫だったので、私は子猫経験なし)、もう年末年始の飛行機取っちゃってるし、そもそも、私のようなフルタイム勤務の単身者は、里親としてあまり好まれない。(つい最近も、保護団体の審査があまりに厳しくて嫌になり、結局ペットショップで買ったという人の話を聞いた。しかも別カテゴリの知り合い2人から。その人たちを知る私からしたら猫にとって最高のご家族なのに)

で、話を戻すと、よく聞けばそのかわいい子が生まれたのが、ぴったり”半年後”。生まれた場所が、17年前にアスランちゃんと暮らし始めたアパートのそば。これはサインなのではないか… 

さらに、お店に行く前に、その知り合いに”里親申込するなら身分証明書持ってきてねー”とラインで言われて、え、そういう感じ⁈ 今日の今日?って急に焦って、大好きな北澤八幡様にお参りして

“こういうことで…略、今からおみくじ引きますのでアドバイスください!!”

とお願いしたところ、大吉。さらに、なんか表紙?に書いてある番号が22(にゃんにゃん)。

これは…サインなのでは…

“ここ(私の今のアパート)は車通りも激しくてあぶないから、玄関先や庭に現れてくれとは言わないけど、なにかアスランちゃんってわかるサインを出して教えてね♡”と長年言い聞かせた、これがいわゆるそのサインなのでは…

もし本当にアスランちゃんだったら、アスランちゃんは約束を守って(ていうか私の強い希望をきいて)しっかり半年後にうまれてくれたのに、しかも、保護して最初に連れてったアパートを、覚えててくれたのかもしれない…それなのに私ときたら、早々に正月の旅行の飛行機とか取っててなんなの?(もちろんLCCなのでキャンセル不可) 

おまえが半年って言ったんじゃんって話よ…しかも10年も…

“半年後”、はちょうど暮らし始めた記念日でもあり、その日私はいろんなかわいいことや、つらかったことを思い出してシンガポールでひとりさめざめ泣いていた。ちょうどそのころ、砧(周辺)で外猫のおかあさんから生まれてたのか。と思うと、胸がいっぱいになる。

夢に出てくることもないし、部屋で気配を感じないわけだよ、それは頼んでないんだもの。”亡くなったら夢に出てきてね” “亡くなっても部屋にいてね”なんて一度も言ったことなかったんだもの。

と、まあ今ここまでのことがあったのだが、やはり東京。しかも2020s。アスランちゃんは私が田舎で半年餌付けして個人的に捕獲したけれど、今はそういうわけにもいかず、いまその猫ちゃんには、保護主さん(親権者)、仲介者の方、あずかりさん、のような人間関係があり、はい今日からみゆきさんがおかあさん というわけにはいかないみたい。なので、どうしてもこの猫はアスランちゃん!meant to be!!! 私の猫!とか前のめりになって焦ってもよくない気がして、ふんわりと、ご縁があるならきてくれるし、何か起こってそれが叶わなかったらそういうご縁…というスタンスで、今自分のできることをしつつ、時が来るのを待つ…のが良い、気がする。あと大事なのは神頼み。アスランちゃんの捕獲の時も、近くの神社(美術の時間に写生に行ったような、なつかしい学校ネイバーフッド神社)にお願いして、その後報告とお礼に行ったものだ。

それにしても、おみくじの22番には笑った。神様は絶対いる…

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