この映画が好きすぎて私もこの夜間中学を卒業したと思っている。この写真に自分がいないのが不思議だ。
冒頭、この学校の看板を見た瞬間に全部もっていかれるのよ…
“誰でもいつでも入学できます
おかねはほとんどかかりません”
これこそ国連、Education for all の精神ではないか。
それで絶対に夜間学校で働くときめて、夜間”中学”はさすがに数が少なくて、さらに減っているためいまだご縁がないけど、三宿の夜間中学からいつかお声がかかる日を待ってる。定時制ではよく使っていただいている。だいたい私なんかたいした人間でもないのに、まったくの幸せ者だと思う。見た目や生活レベルはだいぶ違うし、さすがにイノさんのような読み書きができないまでの人には会ったことないけど、現代のグレてしまったゆうきなえにもやんちゃな勤労学生萩原聖人にも移民の張さんにも不登校で場面緘黙の中江有里にも、登場人物全員出会った。夜間学校にいる人はスタッフ含め個性的な人が多くて、多様性があればあるほど幸せを感じる私には、その環境が本当にありがたく、宝物のような日々。なので仕事がきつくても、やめられず気づけば10年もたってしまった。(矛盾するようだが仕事はきついのでもう夢はかなって気もすんだから、いつ辞めてもいいかなとも思っているが…)
働かなくて良くなったら、溜め込んでる週案(いろんなことを書きとめたり貼っとくプランナーみたいなもの)とかいろんな作品を見返して幸せをかみしめたいので、超長生きしたい。今はちょっと忙しくてかみしめてる暇がない。
今朝は、萩原聖人の職場に行って職場体験したり、裕木奈江にご飯つくってあげたり、田中邦衛と焼肉屋で喧嘩したり、オモニを”キムさんのどこがバカなんだ!細い腕で子ども3人しっかり育てて” って力強く励ましている西田敏行を思い出して涙がでた。で、帰ったら絶対学校見よ!ときめて今に至る。今、中江有里が入学を決めたシーン。バックにはあの偉大な看板。ユネスコ憲章の”戦争は人の心から生まれるものだから人の心の中に平和の砦を築く”みたいな名文があるが、この看板も、自分の心に立てておきたい。
はー、泣ける泣ける。私、エモフォビアで泣ける映画とかが大の苦手だがこれだけはマジで別格。国宝。西田敏行様、山田洋次監督このようなものを世に出していただいて本当にありがとうございます。庶民の生きる力になってます。
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